テラコッタタイルと共に。

遂にやってきました。この時が。


大規模修繕です。
外回り、たとえば外壁やバルコニーの補修や再防水工事です。


住みはじめて14年。ついにこの時を迎えました。


待ち望んでいたか?


正反対。



恐れおののいておりました。


何故か?



このテラコッタタイルとのお別れの時だからです。。。号泣!!

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いえ、最初からわかっていました。

私がテラスと呼んでこよなく愛しているあのスペースは、マンション業界用語では「ルーフバルコニー」と呼びます。


更に、業界っぽく言えば 「出部屋分のルーパル」(笑)



さて、このバルコニーの類は共用部とみなされ、分譲マンションであっても自分の持ち物ではありません。

毎月使用料を払っていてもです。

いや、持ち物でないから使用料を払うのか。



ま、とにかく、勝手に加工してはいけません。躯体に穴を開けたり、直接タイルを貼ったりはいけません。(笑)

仮に「何か」した場合は、こうした大規模修繕の時などには工事の前に「原状回復」しなくてはなりません。でないと、防水工事などは出来ませんしね。



このマンションを購入した15年前。

ガーデニングに夢中でした。

そして、もともと戸外で過ごすのが大好きで、今でこそテラス席がレストランに増えましたが、当時まだまだ少なく、そうした場所を目がけて出かけていました。

この住戸を購入したのは、この狭いけれどルーフバルコニーが普通のバルコニーにプラスしてついていたから。


入れ込む気持ちが違います。

マンションを購入したとなれば、普通ならば部屋のインテリアや家具を考えるところなのでしょうが、私はルーフバルコニーの施工業者を探し歩いていました。(笑)


何をしたかったかというと、狭いリビングを補えるように第二のリビングとして使いたかったのです。

アウトドアリビング、なんて言葉がこの後、流行りましたが、私はその前からアウトドアリビングという言葉使っていたんです~♪
と、自慢。(笑)



リビングと呼べるような質感にしたい。

ウッドデッキも考えましたが、雨ざらしのルーバルには不向きです。
となるとタイル貼りですよね。

テラコッタタイル、やはり素敵です。

でも、当然ですが直貼りはできません。
モルタルを直接躯体に貼ってしまっては、はがした時に当然躯体に傷がつきます。原状回復とは言えません。

かといって、当時流行り始めていた樹脂のジョイント付のタイルを貼ろうとはさらさら思いませんでした。
    

安っぽいし、歩いてガタガタ言うのだけは嫌でした。


何故こういうニーズに応える業者がいないのだろう。これだけガーデニングブームでマンションやアパートなどでもプランターガーデニングを楽しむ人が沢山いるのに…

半ば諦め掛けながらも、大小問わずガーデニングショーへは足を運んでいました。

5月の昼下がり。夏のような暑さと乾燥した午後。

見つけました!

直貼り施工と何ら遜色無い、いえかえって美しく高級感ある仕上がりにうっとり。
運命の出会い♡ (笑)


そして、その場でもうお願いすることに。


マンションが竣工し、引き渡しの日の翌日にもうタイル工事をお願いしました。
なんと言っても最優先課題ですからね。(笑)



施工後。
その仕上がりの美しかったこと☆

スペイン製の本物のテラコッタタイルは素焼きならではの質感と、むらがある色調に味わいと高級感が。
加えて、職人さんたちの仕事がとても丁寧でした。



その後の事は、以前からこのブログにお付き合いくださっている方はご存知ですね。


バラの花がこのテラコッタタイルにとても美しく映え、大満足。

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その美しさを味わいたいために、掃除もマメにしておりました。水洗いして、タワシでこすって、専用ワックスを掛けて。。。
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それは大変ですよ。
重い鉢が沢山あるのですから、先ずはそれを動かさなければなりません。

バラが大きくなるにつれ、一気に出来ないので反面づづでした。

片側に動かして、作業。乾いたらもう片側。


でも。。。

テラス生活の心地良さの為なら。




テラス日和には、パラソルを立て、テーブルを出して。

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ここで朝食を食べ、昼食も食べ、あるいは夕食まで。一日中テラスで過ごしていました。

本を読んだり、雑誌を眺めたり、ぼーっとしたり。昼寝もしました。



綺麗に磨いたタイルの上に寝転んで、こんな写真を撮ったり。(笑)

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そういえば、寝転ぶで思い出しましたが、嬉しい誤算がありました。


テラコッタタイルは非常に通気性が良く、真夏でも熱くならなかったのです。

だからピカピカに掃除をした日は、嬉しくてタイルの上で、ゴロゴロ。ネコか。(笑)



素焼きのタイルの通気性の良さは知識としてはありましたが、身を持って実感しました。

真夏のテラス、本当に暑いです!コンクリートの上はきっと50℃以上になっているはず。

なのに、素焼きのテラコッタタイルの上は、素足でも全然平気。ちょっと温かいな。という程度なのです。

これには驚きました。


お洒落だからと選んだテラコッタタイルでしたが、実用的でもありました。バラにとっても、非常に良い環境を作り出したことは言うまでもありません。


そう。バラ。

バラの季節はまさに楽園。

外からは見えませんので、秘密の花園です。

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とりどりに咲き乱れた、薫り高いバラに囲まれて過ごすテラス時間は、何ものにも代えがたい贅沢な時でした。

この写真では残念ながら、その囲まれ感までお伝えできません。

狭いこともあり、本当にバラに包まれているのです。




夏も懲りずにテラス。日差しの強い夏のテラスには3点セットが欠かせません。
ラフィアの帽子、日焼け止め、サングラス。

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夏の花ピカケの香りに包まれる、夏のテラスも好きでした。
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暑さが和らぎ始めた夕方、walk&jogへ出かけ、シャワーを浴びテラスへ。


空を見上げながらのアペリ。ほてった体に、風が心地良く。


夕暮れの西の空を眺める・・・

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シャンパンゴールドの雲が、七色に色づく・・・

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そして暮れてゆく・・・・

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テラスは一人の時間の為だけではありませんでした。

友人たちとの宴も。

狭く、そして大切なテラスですからここにお招きするのは当然、大切な友人だけ。

昼から飲んで食べてしゃべって。あっと言う間に夜。(笑)

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テラスの為のキャンドルも照明ももちろん完備♪




秋冬用には、厚地の暖かいブランケットはもちろんのこと、携帯ヒーターまで。


とにかく。時間さえあればこうしてテラスで過ごしておりました☆



こういうと、ずいぶんお洒落なマンションのように思うかもしれませんが、お洒落とは無縁のファミマです。
ファミリーマンション。

だからこそ、コンクリート打ちっぱなしのこのルーバルを何とかしたかったのです。

あ、あのカッコいいイメージのコンクリート打ちっぱなしではないですぞ。


この後に何か仕上げするんでしょ?と聞きたくなるような仕上がりの、真の意味での打ちっぱなしで。(苦笑)





で、昨日。

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その「打ちっぱなし」状態に戻りました。

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14年前に施工してくれた業者と連絡が付き、ラッキーなことにその時の職人さんもいて。

今のこの時代、10年も経っていると会社自体無い、、、なんてケース、よくありますよね。



施工した時と同様、丁寧に撤去工事して頂きました。

やはり室内を通る工事なので、部屋を汚さないように、埃が立たないようにと。


タイルは残念ながら割れてしまうので、そのまま使うことは不可能です。ただ、お願いして記念に数枚残しました。

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割ってしまえば早いのですが、手がかかるこれも快く、しかも丁寧に。

有難いことです。



このタイルを大規模修繕の時に撤去してしまうことを何かの折に話すと、びっくりする方も。
Facebookでも驚く方がいました。


確かに、まだ使えるのに壊すこと、もちろん私にも抵抗はありますし、環境面でも決して良いことではありません。

でも、施工前から分かっていたことですし、それでもタイルを敷きたかったのです。


そして、そのタイルが醸し出すテラスの雰囲気を心ゆくまで楽しみました☆




ほんの軽い気持ちで書き始めたこの記事、なんともう3時間経ってしまいました。(笑)

なんとね。

過去の記事を読んだり、写真を選んだりしているうちにあっと言う間に時間が。

思い入れと思い出があり過ぎて、こんな長編になってしまいました。しかも、無駄に長い長編。参った。(笑)




本当に、テラス生活の思い出が一杯です。改めて思いました。


誰に言いたいのか良く分かりませんが、本当にありがとう!

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タイルがはがれ、剥き出しになったルーフバルコニー。

食事をしていても、PCに向かっていても、キッチンに立っていても、テラスに目をやるのはもう癖です。



でも、もうそこはグレーの淋しい空間です。

そう、この状態では「テラス」とは呼べないのですよね。どうしても。



今日、この剥き出しのルーフバルコニーに、それを覆い尽くす雪が降りました。

白く、こんもりと雪が積もりました。


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これが解け、春が来て、修繕が終わったら、また新しいテラスを創り出します☆

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